感覚統合ってなに?

感覚統合とは?

感覚とは?

「感覚」というと、何を思い浮かべますか? 一般的に「五感」と言われるのは「視覚」「聴覚」「嗅(きゅう)覚」「味覚」「触覚」の五つです。その他、「温覚」「冷覚」「圧覚」「痛覚」などもあり、その名の通り温度や圧、痛みを感じることができます」

この他に、「固有受容覚」「前庭覚」というものもあり、この2つがとても重要な感覚です。

固有受容覚

固有受容覚とは、関節や筋肉の動きを感じたり、どのぐらいの力が入っているか、などを感じる働きのことです。例えば、「卵を割らないように持つ」ために力の入れ具合を調整できるのは、固有受容覚のおかげです。

前庭覚

前庭感覚は「回転」「揺れ」「傾き」「スピード」を感じる働きのことです。ブランコや滑り台、ジェットコースターを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

感覚統合とは?

脳の中には、いろいろな感覚が入ってきます。その中から必要な情報だけ無意識に選ぶことを感覚統合と言います。にぎやかな場所で話をしていても、相手の話だけを聞いてまわりの音は気になりませんよね。

それぞれの感覚がどう影響してる?

人の成長には段階があります。感覚はその土台になります。

感覚統合の段階図

つみきを重ねるように、土台がしっかりしていれば上のつみきを重ねることができます。字を書くための「手指の機能分化」や言葉を理解するための「言語機能」の発達を促すためにも、固有受容覚や聴覚など、1段目の感覚がしっかりしていないといけません。

感じ方は人それぞれ

感覚の受け取り方はひとそれぞれです。ジェットコースターが好きな人もいれば苦手な人もいるでしょう。同じ気温でも暑く感じる人も寒く感じる人もいるでしょう。「ジェットコースターを怖がらないから良い」「寒がりだからダメ」ということはありません。

どの感覚にも「感じやすい人」「感じにくい人」がいます。ジェットコースターが好きな人は「前庭覚を感じにくい」→「強い刺激を求める」、反対に苦手な人は「前庭覚を感じやすい」→「少しの刺激で怖さを感じる」ような傾向があります。

まとめ:目に見えないけど感じてる

感覚は目に見えないし、他の人が自分と同じように感じているかはわかりません。自分が日常何をどのように感じているか、意識してみてはいかがでしょうか?

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