カナダモデルでは
- 人(Person)
- 環境(Environment)
- 作業(Occupation)
の関係について考えています。
今回はこの中の人について説明します。
人の3つの要素
カナダモデルでは人を
- 身体的(physical)
- 認知的(cognitive)
- 情緒的(emotional)
という3つの要素にわけて説明しています。つまり
- 身体的=体
- 認知的=頭
- 情緒的=心
にわけるということですね。
身体的要素
まずは身体的要素=体です。
筋肉や骨のことだったり、視力や歯並び、体の柔らかさなども身体的要素です。
認知的要素
次に認知的要素=頭です。
認知
1.ある事柄をはっきりと認めること。
2.婚姻関係にない男女の間に生まれた子について、その父または母が自分の子であると認め、法律上の親子関係を発生させること。
3.心理学で、知識を得る働き、すなわち知覚・記憶・推論・問題解決などの知的活動を総称する。
コトバンク
婚姻関係…?ととびっくりしてしまいましたが、この場合の「認知」は、考えたり、判断したり…という脳の働きのことを指します。
情緒的要素
最後に情緒的要素=心です。
情緒
1.事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。
2.「情動」に同じ。
コトバンク
気持ちや感情のことです。
スピリチュアリティ
これらの3要素に加えて「スピリチュアリティ」というものがあります。
スピリチュアリティ
人はみんな自分だけのスピリチュアリティを持っていて、そのスピリチュアリティが感情を呼び起こし、何を考えるかを定め、どのように行動するかを規定すると考えます。
吉川ひろみ「カナダモデルで読み解く作業療法」
スピリチュアリティとは、その人がその人であるための核のようなもので、人の身体・認知・情緒を決めるものです。
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