こんにちは! このブログの管理人、りんと申します。
2020年9月からこのブログ「スマイル」を始めました。自己紹介を兼ねてブログを始めようと思ったきっかけについて書いてみようと思います。
小学生1人、保育園児2人の子どもが3人と夫の5人暮らしです。
重症心身障害児者施設というところで、作業療法士という仕事を15年続けています。今は時短勤務ですが、毎日バタバタなほぼワンオペ育児の毎日です。
バタバタしながらも、子ども達の小さな成長をうれしく感じたり、小学生長男が甘えてくるのはあと何年ぐらいかなと考えてちょっと寂しく感じたり、家族と一緒に笑いあえる毎日を幸せに感じています。
でも、ほんの数年前。長男が保育園児、次男が産まれたばかりの0歳児の頃。
子どもと一緒にいるのがツライ…いなくなればいいのに…私がどこかに行ってしまいたい…毎日そんな風に考えるほど、精神的に追いつめられていました。
子育てのイライラ
2人目の育児休業中、自分がとてもイライラしていることに気付きました。
赤ちゃんの時から寝つきが悪かった長男の赤ちゃん返り+本物の赤ちゃんがいる生活はなかなかハードでした。次男が泣いて、それにつられて長男が起きて…双子育児でこんなの聞くな、と思いながら。睡眠不足、はかどらない家事、赤ちゃん返りの長男。
婦人科に行って薬をもらっていましたが、あまり効果はありませんでした。しかし仕事に復帰すると忙しい毎日に自分を振り返る余裕もなく、イライラしているのが当たり前のように思ってしまいました。
母になるって、そういうこのなのかな?とちょっと諦めた部分もあります。
笑顔で子育てしたい!
そして長女の妊娠・出産。赤ちゃん返りの次男が甘えるのは当然と思いながらも積み重なるイライラ。長男の小学校入学と引っ越しも重なり、精神的にもかなり参っていました。
怒るって、すごく疲れます。「ママだって怒りたいわけじゃないのよ‼︎」と何度子どもたちに怒鳴り散らしたか…。そう、私は笑顔で暮らしたい。笑顔で子育てがしたい。それなのに、子どもをかわいいと思えず、子どもと一緒にいるのが苦痛で怒鳴ってばかりで、そんな自分が嫌でないて・・・。虐待のニュースを見ても他人事とは思えませんでした。
そこで思い出したのは、「私は作業療法士」ということ。
作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。
日本作業療法士協会HP 「作業療法の定義」より
ちょっと難しい言い方をしていますが、とにかく「作業療法は、やりたいことができない人の健康と幸福を応援する」ということ。
笑顔で暮らして、笑顔で子育てしたいのに、それができずに苦しんでいる私は、「作業ができていない状態なのでは?」と考えたのです。そして、「睡眠不足と自由時間のなさ」が1番の問題点だと考え、家事の手順を考えたり自分の考え方を変えたり・・・ということを試行錯誤して、自分の時間を作ることができました。その結果、(毎朝「早く準備しなさい!」とか相変わらず怒鳴ってばかりですが、)子どもと笑顔で向き合うことができるようになりました。感情をコントロールできずに更にイライラ…なんてことも少なくなりました。
作業療法を広めたい!
作業療法士を15年続けて、「作業療法は今よりもっと多くの人の役に立てるのではないか」と思うようになりました。病気や障害を持って困っている人だけじゃなくて、私のように子育てでイライラしているお父さんお母さんも、コロナで自粛を余儀なくされて、今まで当たり前だと思っていた生活が変わって疲れてしまった人も。
「自分がどう生きたいか」に目を向けることで、子育ても、仕事も、自分の人生も大切にできるんじゃないか。自分が大切な作業について意識することで、もっと人生が豊かになるんじゃないか。そのために、多くの人に作業療法のことを伝えたい!という思いで、このブログを始めました。そして、ブログを始めたことで作業療法についてもっと学びたい!という私のモチベーションも上がっています。
作業療法士は日本に6万人ぐらいいて、その多くは病院や施設で働いています。でも、実際に「作業療法」に出会ったことがある人はどのくらいいるのでしょうか?(ちなみに私は、高校生向けに色々な職業を紹介してある雑誌で初めて作業療法士のことを知りました。作業療法のことは知らなかったけど「なんか楽しそう」という印象で決めてしまいました(笑))
作業について、作業療法について、まだまだ学びたい。そして作業療法のことを多くの人に伝えたい。そして、重症心身障害児者施設の作業療法について、作業療法士の臨床実習について・・・など、学んだことについても発信していきたいと思っています。
まだまだ手探りですが、皆さんのスマイルを応援できる情報を発信していくので、よろしくお願いします!
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