作業療法士養成教育モデル・コア・カリキュラム -C 基礎医学-

私が「作業療法士」という仕事を知ったのは高校を卒業してからでした。だから、というわけではありませんが、高校自体は化学と物理を選択し、生物は選択しませんでした。大学では「初心者用の生物」と「基礎知識がある人用の生物」のどちらかを選択することができたので、迷わず初心者用の生物を選択しました。詳しい講義の内容は覚えていませんが、講義の一環としてみんなで県内の動物園に行き、オオサンショウウオを見ました。

ま、そういうわけで生物学に関して中学生レベルしかありません。生理学の講義では生物学の内容も含まれていましたが、がんばって詰め込んだ知識はスルスルと抜け出してしまいました。

今回、コア・カリキュラムについて知って、ちゃんと学びなおしたいと思いました。時間はかかるかもしれませんが、自分のものにしていこうと思います!

C-1 生物としての人間理解

C-1-1)細胞 

  1. 細胞の基本的な構造と機能について説明できる
  2. 細胞周期と細胞分裂について説明できる
  3. 細胞死の種類とその基本的なメカニズムについて説明できる

C-1-2)三大分子 

  1. アミノ酸とタンパク質の構造と機能について説明できる
  2. 糖質の構造と機能について説明できる
  3. 脂質の構造と機能について説明できる

C-1-3)身体を構成する組織と器官 

  1. 骨・関節の構造と機能について説明できる
  2. 骨格筋の構造と機能について説明できる
  3. 神経(抹消・中枢神経系)の構造と機能について説明できる
  4. 呼吸器(気管支、肺等)の構造と機能について説明できる
  5. 循環器(心臓・血管等)の構造と機能について説明できる
  6. 消化器(胃・腸・肝臓等)の構造と機能について説明できる
  7. その他の内蔵機(内分泌器・泌尿器・生殖器等)の構造と機能について説明できる

C-2 活動体としての人間理解

C-2-1)関節運動

  1. 関節の種類とその構成要素について説明できる
  2. 四肢の関節運動のメカニズムについて説明できる
  3. 体幹の関節運動のメカニズムについて説明できる

C-2-2)基本動作

  1. 基本動作の種類(寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行)について説明できる
  2. 基本動作の発達過程について説明できる
  3. 基本動作のメカニズムについて説明できる

C-2-3)活動(運動)の実行 

  1. 活動(運動)を実行する上で必要となる姿勢制御・運動制御の理論的背景について説明できる
  2. 随意運動の制御システムについて説明できる
  3. 運動学習理論について説明できる
  4. 運動学習の過程とそのモデルについて説明できる

C-2-4)活動(運動)の継続 

  1. 活動(運動)を継続する上で必要となる運動耐容能について説明できる
  2. 運動による呼吸の変化について説明できる
  3. 運動による循環の変化について説明できる
  4. 運動による代謝の変化について説明できる

C-2-5)摂食嚥下

  1. 人間にとっての摂食嚥下の役割と意義について説明できる
  2. 摂食嚥下にかかわる組織・器官について説明できる
  3. 摂食嚥下を営むメカニズムについて説明できる

C-2-6)活動(行動)と精神・心理機能 

  1. モチベーションや不安・抑うつなどに関連する精神・心理機能のメカニズムについて説明できる
  2. 活動(行動)と身体、認知、感情(情動)の関連を説明できる
  3. 活動(行動)による精神・心理機能の変化について説明できる

C-3 ライフステージを通した人間理解

C-3-1)胎生期

  1. 受精のメカニズムについて説明できる
  2. 胎児の発達過程での機能・形態的変化について説明できる

C-3-2)乳・幼児期

  1. 乳・幼児期における運動発達について説明できる
  2. 乳・幼児期における精神発達について説明できる
  3. 乳・幼児期における言語発達について説明できる

C-3-3)児童期

  1. 児童期における運動発達について説明できる
  2. 児童期における精神発達について説明できる
  3. 児童期における言語発達について説明できる

C-3-4)青年期

  1. 青年期における身体構造の変化について説明できる
  2. 青年期における生理機能の変化について説明できる
  3. 青年期に生じる心理・社会的変化について説明できる

C-3-5)成人期

  1. 成人期における身体構造の変化について説明できる
  2. 成人期における生理機能の変化について説明できる
  3. 成人期に生じる心理・社会的変化について説明できる

C-3-6)老年期

  1. 老年期における身体構造の変化について説明できる
  2. 老年期における生理機能の変化について説明できる
  3. 老年期に生じる心理・社会的変化について説明できる

C-3-7)発達の性差

  1. 第1次性徴・第2次性徴について説明できる
  2. 発達過程における性差について説明できる
  3. ライフイベントの性差について説明できる

C-4 人間の生活に影響する疾病・障害の理解 

C-4-1)細胞・組織傷害

  1. 細胞損傷と組織傷害について説明できる
  2. 壊死とアポトーシスについて説明できる
  3. 傷害組織の修復過程並びに再生過程について説明できる

C-4-2)炎症

  1. 炎症の定義・意義について説明できる
  2. 炎症反応のメカニズムについて説明できる

C-4-3)感染

  1. 感染症の分類について説明できる
  2. 感染経路について説明できる
  3. 感染の予防について説明できる

C-4-4)呼吸器障害

  1. 呼吸器障害(拘束性、閉塞性、混合性)の違いとそれぞれの病因・病態について説明できる
  2. 低酸素血症及び高炭酸ガス血症の病因・病態について説明できる
  3. 酸塩基平衡傷害(アルカローシス、アシドーシス)の病因・病態について説明できる

C-4-5)循環障害

  1. 血行障害(虚血、充血、うっ血、出血)の違いとそれぞれの病因・病態について説明できる
  2. 血栓症・塞栓症・拘束の病因・病態について説明できる

C-4-6)栄養・代謝障害

  1. 糖代謝異常の病因・病態について説明できる
  2. タンパク質・アミノ酸代謝異常の病因・病態について説明できる
  3. 脂質代謝異常の病因・病態について説明できる
  4. 無機質代謝異常の病因・病態を説明できる

C-4-7)腫瘍

  1. 腫瘍の病因について説明できる
  2. 腫瘍の分類、グレード、ステージなどについて説明できる
  3. 腫瘍の浸潤・転移・自立性増殖について説明できる
  4. 悪液質について説明できる

C-4-8)廃用症候群

  1. 廃用症候群の病因について説明できる
  2. 廃用症候群の分類について説明できる
  3. 代表的な廃用症候群(褥瘡、関節拘縮、筋委縮など)の病態について説明できる

C-4-9)老年症候群

  1. 老年症候群の分類について説明できる
  2. 代表的な老年症候群(認知症、フレイル、サルコペニアなど)の病態について説明できる

C-5 薬物による人間の反応の理解

C-5-1)薬物の基本

  1. 薬物の作用機序について説明できる
  2. 薬物の投与方法について説明できる
  3. 薬物の体内動態についてついて説明できる

C-5-2)薬物療法

  1. 運動器系疾患に対する薬物療法について説明できる
  2. 神経系疾患に対する薬物療法について説明できる
  3. 呼吸・循環器・代謝系疾患に対する薬物療法について説明できる
  4. その他の疾患に対する薬物療法について説明できる

C-5-3)薬物の副作用

  1. 薬物の副作用について説明できる
  2. 薬害について説明できる

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